うちの家族はしょっちゅうものを探しています。つい最近だと、つめ切り、学校の大事なプリント、スマホ。使い終わったらポンと無意識にどこかに置いてしまい、次に使いたいときに「どこにあったっけ・・・」とわさわさするパターンです。
もう耳にタコができるほど言われているのは「ものの住所(置く場所)」を決めること。「決まった場所に置いておけば、必要な時にすぐに使えます(キリッ!)」と収納のプロの方はいつも言います。本当にそのとおりなので、返す言葉もありません。
私は「探し物をする時間は人生の無駄」だと思っているので、自分のモノについては無意識に置くことをやめています。
よく使うもので定位置を決めているのは
・めがね:洗面所(就寝時)
・カギ:玄関のキーホルダーかけ
・予定を書いたメモ:冷蔵庫の前面にマグネットで貼ってあるクリアケース
です。これを意識してからは私自身はあまりモノが行方不明になることはあまりありません。
問題は家族です。よくやってしまうのが、子供の学校の予定や宿題が書いてあるプリント。子供も私も見る必要があるため難易度が高いです。
≪プリント行方不明の典型的パターン≫
①子供が私に見せる→②私が子供に返す→(数日後)③子供がプリントがないといい、私が持っているはずと言う→④私は返したか忘れているので周囲を探す→⑤リビングのほかの書類に混ざって置いてある
改善策としては、②のときに何気なく渡さない。「渡したよ」とアピールして渡す。あるいは「自分の部屋に持って行ってね」と言う。
そうすることで自分が子供にプリントを返したことが記憶に残り、「あのとき渡したよね」と伝えることができます。でもこれでうまくいくのは、子供がそのあとにどこに置いたかを思い出せる場合のみ。
「そんな会話したっけ」とか「その会話は覚えているけれど、その後どうしたっけ」という悲しいこともよく起こります。②のときに子供の部屋の机に置く、というのが一番手っ取り早いというのは分かっています。ついでにいうと「お弁当箱出して!」というより自分で子供のかばんからお弁当箱を取り出したほうが早いのも分かっています。でも、それだと私には少し過保護に感じます。なるべく自分の持ち物は自分で責任を持ってもらいたいなあ、なんでも私を頼るのはやめてほしいなあと思って、日々母は苦行の道に進んでいます(大袈裟)。
さて、プリントが行方不明になって、いざ探さなければいけないという状況になったときにやっぱり思うのは、探す時間をなるべく短くしたいということです。ここらへんにありそうだと目星をつけたときに、そこに書類がいっぱいあったらその書類の枚数だけ探す時間がかかります。
郵便受けに入っていたチラシとかちょっと読みたい通販のカタログとか、保管しないけれどすぐに捨てないもの、というのが実は厄介。もうそれらをリビングに置くのはやめましょう。手に取ったタイミングでパッと読んで、そのときにもう処分します。あとでテレビ見ながら読もうかなと取っておいても、私はその後読んだ試しがありません。見たいなあと思った気持ちはどこへやら、結局別のことをしてしまうのです。だから、資源ごみのところにいれておきます。万が一、本当に読みたくなったら取りに行けばいいのです。
リビングは共有スペースなので、家族がほかの家族のモノを移動させることもしょっちゅうです。あとで見ようかな程度のモノの場合、目に入らなくなると忘れてしまい、気がつけばなんとなく置きっぱなしになっている集合体の一部になってしまうのです。そして、それが積み重なって、そこに子供のプリントもいつしかまぎれるという事態につながります。
今回は学校のプリントを例に出しましたが、他のモノでも同じです。残念ながら人はよくモノを探します。定位置を決めていても、一時的に置いておくものまで場所を決めていません。また、玄関のインターホンやスマホの着信音がして、やっていた作業を中断することもあります。だから、モノを探すことは減らせてもゼロにすることは不可能です。モノを探す時間を極力短くするためにできること、それは探す場所を減らすこと、つまり持っているモノを減らすことです。
もし一日のうちに3分間モノを探しているとしたら、1週間で21分、一カ月で93分もそれに費やしていることになります。1年だったら、と思うとぞっとします。
モノを探すことにお金はかかりませんが、とにかく時間がもったいないのです。しかも探しものをしているときは早く見つけたくてイライラしています。モノが少なく、整頓された場所であれば要らないストレスと時間なのです。モノを減らすことは空間を増やすことだけではありません。
≪モノを減らす効果≫
モノが少ない
↓
探し物がすぐ見つかる
↓
モノを探す時間が短くて済む
↓
探し物のストレス軽減&自分の時間が増える
それでも、モノを探さなければならないときは斉藤由貴さんの「夢の中へ」を歌いながらやりましょう♪